JAあいち海部 れんこち
本日はJAあいち海部の「れんこち」について、JAあいち海部の大橋様に商品の開発について弊社吉川と共にインタビューさせて頂きました。
対談者
あいち海部農業協同組合 北部営農センター 大橋 円誠様
(同席)清水食品 吉川
弊社とJAさんのお付き合いは?
大橋:愛西市は、全国でも有数の蓮根の産地。清水食品さんにはカット野菜に使うれんこんやにんじんを出荷していて、長いお付き合いをさせていただいています。規格外の農産物も、カット野菜にすることで捨てることなくすべて食べていただけます。
吉川:弊社では地元のれんこんやにんじんだけでなく、他の地方からも野菜を買ってカットしているのですが、最近は同じものを愛西市でも作れないかとJAさんにお願いして、農家さんに野菜を作ってもらうこともあります。
大橋:JAは多くの農家さんとつながりがあるので、かぼちゃやじゃがいもなど収穫時期をずらせるものや新しい品種への挑戦も行っています。
「れんこち」の開発のきっかけは?
大橋:もともと愛西市の名物として、れんこんが入ったカレーやシチューの缶詰を作っていました。もっともっと身近にれんこんを食べて欲しいという思いから、お子様のお菓子やご主人のおつまみなど手軽に食べられるチップスにしようという案が出たのがきっかけです。そしてお菓子売り場ではなく、青果コーナーで販売することも決めていました。
「れんこち」の開発で苦労したことは?
大橋:チップスの味については、清水食品さんが作った試作の段階で美味しかったのですぐに納得。苦労したのはパッケージデザインと価格です。
パッケージデザインでは、JAあいち海部の“はっさん”というキャラクターを入れることと、白を使って高級感を出したいというイメージがありました。なかなか理想通りにいかなくて何度もやり直ししました。パックの形は、立てて並べるためスタンドパックにこだわりました。
値段については、上層部を説得するために時間がかかりました。でも質を落としたくはなかったので、手作業で作っていること、れんこんの部位にもこだわって作っていることを説明して、納得してもらいました。
「れんこち」の評判はいかがですか?
大橋:「れんこち」という名前も浸透してきていますし、まとめ買いをするお客様もいらっしゃいます。ポテトチップスを食べるよりも罪悪感がないからか、孫のおやつととして購入される方も。イベントでもたくさんの方に買っていただくことがあります。
またお客様から、青のりやコンソメ味などはないですか?と聞かれますが、私たちは、れんこんそのものの味を味わってほしいので、塩以外での商品開発の予定はありません。れんこんの甘味や旨味をしっかりと感じられるので是非一度食べてみてくださいね。
販売している場所を教えてください。
大橋:愛菜耕房(グリーンセンター津島店)、菜々耕房(グリーンセンター十四山店)やアオキスーパー、ローソンなどで販売しています。
チップスですが、お菓子コーナーではなく青果コーナーに置き、野菜を食べてもらいたいという思いを大切にしています。
今後の展望は?
大橋:「れんこち」は、10月~5月までしか販売できないので、その他の期間に販売できるものはないかと考えています。
6~9月に収穫できる野菜だとオクラやささげ、新じゃが…。オリジナル性が出せて、みんなに食べてもらえるものと考えています。
私たちの想いだけでなく、農家の方、清水食品さんと相談しながら進めていきたいですね。